わいせつ動画送信・脅迫の疑いで高校生逮捕 /福岡県
2023.09.08 西部地方版/福岡
(門司署発表) 児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供)と脅迫の疑いで、北九州市の男子高校生(17)を逮捕。容疑を一部否認しているという。5月29日~6月5日の間、元交際相手の女子高校生(16)のわいせつな動画を本人にSNSで送り、「学校中にばらまかれます」などのメッセージで脅迫した疑い。動画は男子高校生が撮影したとみられるという。女子高校生と母親が署に相談し発覚した。
朝日新聞社
【主張】「闇バイト」 悲惨な末路に目を向けよ
2023.08.31 東京朝刊
まず「闇バイト」という用語がよくない。アルバイトの語感からお手軽な高額報酬を連想すれば、悲惨な末路が待っていることを知るべきである。
警察庁がこの夏にまとめた『犯罪実行者募集の実態~少年を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実~』という事例集が実にリアルだ。
犯罪と直接向き合う都道府県警からの報告が基になっているのだから当然だろう。学校や地域での啓発活動に、大いに活用してほしい。
「闇バイト」とは「犯行グループが切り捨て要員の実行役を手広く募集するもの」と規定する。応募から検挙までの典型例を報告から読み取れば、おおむねこんな経緯をたどる。
ネット上の「高額報酬」などの文言につられて応募する。あるいは検索するだけで誘いのメッセージが届くこともある。これに応じると匿名性の高いアプリをインストールさせられ、履歴書や運転免許証などの写真送信を要求される。言葉巧みに家族構成や交際相手について情報を求められることもある。
これに応じれば「仕事」の中身が犯罪行為だと分かっても、もう断れない。個人情報は丸裸にされており、「家族を殺す」「恋人を襲う」「家に火をつける」などの脅迫が待っている。仕方なく犯行に加担しても、ほとんど報酬は支払われない。
文句も言えず、足抜けも許されない。脅迫におびえながら犯罪を続け、最後は必ず逮捕される。なぜなら捕まるまで辞めることは許されないからだ。
使い物にならないと判断されれば首謀者の密告で逮捕され、「詐欺犯罪者」のコメント付きで顔写真がネット上にさらされた事例もある。
「闇バイト」に応募する少年には最初から犯罪と知る者と、認識がないまま脅迫されて加担する2種類のパターンがある。ただ犯罪に加担後に後悔する結末は同じである。逮捕されてようやくホッとし、警察に「ありがとうございます」と礼をいう少年の姿も報告にある。
首謀者やその背後には、暴力団や半グレ集団がいる。少年が個人で相手にすることは、ほぼ不可能だ。危うい誘いに近づいてはならない。取り込まれてしまったら、一刻も早く警察に相談する。「捨て駒」から脱する道はそれしかない。
産経新聞社
他人カードで買い物疑い 脅迫FAXの2容疑者、再逮捕へ
2023.08.29 東京夕刊
東京音楽大学に爆破予告ファクスを送ったとして大学院生ら2人が威力業務妨害容疑で逮捕された事件で、警視庁は29日、他人のクレジットカード情報を不正に使って買い物をしたとして、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで2人を再逮捕する。捜査関係者への取材で分かった。
爆破予告ファクスは全国の大学などに送られ、インターネットファクス送信サービスの代金決済で別人名義のカード情報が使われたことが判明している。警視庁は、2人が不正に入手した他人のカード情報を様々な用途で使ったとみている。
再逮捕されるのは無職のa(26)=威力業務妨害罪で起訴=と、東京農工大大学院生のa(22)=同罪や著作権法違反罪などで起訴=の両容疑者。2人は「恒心教(こうしんきょう)」と称しているという。
捜査関係者によると、2人は共謀して5月、30代男性のカード情報を不正に使い、ネット通販で記憶装置「SSD」1台を購入した疑い。SSDはa容疑者の自宅から、パソコンに内蔵された状態で押収された。
2人は共謀して1月23日午前7時ごろ~同7時半ごろ、東京音楽大に「高機能爆弾を334個しかけた」などと書かれた文章をファクス送信サービスを使って2回送信し、大学の業務を妨害したとして、8月23日に起訴された。2人は警視庁の調べに「恒心教を広めたかった」と供述。「恒心教」は、特定のネット掲示板に弁護士らへの嫌がらせや中傷を書き込む人たちの行動について、2012年ごろから使われる言葉で、宗教性はない。
朝日新聞社
ネット嫌がらせ 「恒心教」名乗り、全国で相次ぐ 発信元を匿名化、摘発困難
2023.08.24 東京朝刊 a
捜査幹部によると、「恒心教」を名乗りインターネット上で特定の人への嫌がらせを繰り返す行為は平成24年以降に見られるようになった。ネット上の誹謗(ひぼう)中傷問題に取り組む弁護士が揶揄(やゆ)され、この弁護士が当時、在籍していた事務所の名前を引用して「恒心教」と総称されるようになったという。宗教団体ではない。
発信元として特定の人物の名前をかたり、学校や公的機関などにメールやファクスなどで大規模に爆破予告を行う嫌がらせは各地に及ぶ。
捜査関係者によると、恒心教を名乗る人物らの犯行が疑われる脅迫文では、語尾に「ナリ」が付いたり「334」といった数字を多用したりする共通点がある。発信元を匿名化する「Tor」と呼ばれる特殊なソフトやVPN(仮想私設網)を介するケースが多く、摘発に至るケースは少ない。
恒心教を巡っては令和2年11月にネット上の掲示板に大学を爆破するなどと書き込み、大学院生の20代の男が逮捕された。押収した男のパソコンにもトーアが入っていた。爆破予告で学校の休校や業務の停止など社会的な影響も大きく、悪質性が高いことから警察当局が警戒を続けている。
産経新聞社
暴力団の変貌…半グレ接近 組織衰退も…薬物・詐欺で資金獲得 地下に潜伏
2023.08.21 大阪夕刊
法による締め付け、警察当局による集中摘発…。近年、暴力団は社会的な「包囲網」が強まるだけでなく、相次ぐ内紛で弱体化が進み、10年前と比べ勢力は約3分の1に減少した。こうした中で、資金源として特殊詐欺に走るケースも増加。組員を隠した活動や、不良集団「半グレ」との関係が深化するなどしており、暴力団組織は大きく変貌しつつある。
◇
◆内輪もめの末路
ブタは食用、血にみせかけた液体は「キムチの素」だった。令和4年6月、大阪府熊取町と泉佐野市で、ペティナイフが目に刺さり、赤い液体が塗られたブタの頭部が乗用車の上に置かれているのが見つかった。
捜査関係者によると、被害者の70代男性は、大阪・西成を拠点とする指定暴力団東(あずま)組の元関係者。大阪府警は実行犯の東組幹部の男ら5人を脅迫容疑などで逮捕、今年5月には指示を出していた組のナンバー2(若頭)の男(56)を同容疑などで逮捕した。
東組は、かつて「武闘派」として知られた一大組織。日本最大の暴力団、山口組とも抗争を繰り広げていたが、今回の事件は単なる「内輪もめ」。捜査関係者によると、組の離脱を発端とするトラブルで、この事件によって東組はさらに弱体化が進んだとみられる。
◆強まる「包囲網」
暴力団対策法や都道府県の暴排条例によって近年、暴力団の「包囲網」は狭まっている。暴力団組員は銀行口座の開設はおろか、保険契約や住宅の賃貸契約もできない。
暴対法の改正により、暴力団組員の関与する特殊詐欺事件では、「受け子」などのメンバーを集める際に暴力団の威力を利用したと認定されるケースもあり、全国的に組織トップの責任を問う損害賠償訴訟が相次いでいる。
こうした暴排機運の高まりや警察当局の取り締まり強化に加え、暴力団員の高齢化も影響し、警察庁のデータによると、平成25年末時点での準構成員を含む勢力は5万8600人だったが、昨年末時点では2万2400人と、6割以上減少した。
組織内部の事情に詳しい元山口組系組長で現在は元暴力団員の更生支援に取り組む竹垣悟さんは「現状の暴力団は薬物売買や特殊詐欺などでなんとか資金獲得を図っている」と指摘。暴力団を離脱後も5年間は組員とみなして口座の開設を認めない「元暴5年条項」を設ける金融機関もあり、「組を抜けたとしても5年間生活するのが大変で、結局生活のために暴力団にとどまる人も多い」と話す。
◆表には出ず活動
衰えつつある暴力団だが、近年目立つのが、不良集団「半グレ」や暴力団に協力する「共生者」と呼ばれる一般人と連携し、自身が表に出ないよう非合法な活動を行う場合だ。
捜査当局も、暴力団と共存共栄を図りながら違法な資金獲得活動を行う組織を「準暴力団」と呼び警戒を強めている。
ある捜査幹部は「半グレは暴対法の適用対象ではない。暴力団よりも、ある意味取り締まりが難しい存在だ」とする。
暴力団員がこうした組織と共存共栄を図り、地下に潜って活動するケースが多発しており、捜査当局は「あらゆる法令を駆使した取り締まり強化に努める」などとしている。
産経新聞社
金銭トラブル相手を車のトランクに監禁 容疑で女子高生ら逮捕
2023.07.22 東京朝刊
金銭トラブルの相手の男性を車のトランクに監禁したとして、警視庁少年事件課は、監禁の疑いで、武蔵村山市の会社員の男(18)や、住所不定の高校生の女(18)ら、18、19歳の男女5人を逮捕した。
逮捕容疑は、6月11日午前1時~3時45分ごろ、千葉県にいたアルバイトの男性(18)を同県袖ケ浦市の公園に呼び出し、「今すぐ金を持ってこい」と脅迫し、高校生の女の車のトランクに乗せて監禁。青梅市内のコンビニエンスストアまで連れ回したとしている。
少年事件課によると、監禁された男性と逮捕された5人はいずれも武蔵村山市出身で、友人関係だった。
産経新聞社
不同意わいせつ罪を適用 /東京都
2023.07.21 東京地方版/東京
警視庁は20日、住所、職業不詳の男(37)を不同意わいせつ容疑で逮捕し、発表した。改正刑法が13日に施行されて以降、同容疑による警視庁の摘発が明らかになるのは初めて。
麹町署によると、逮捕容疑は20日午前0時半ごろ、千代田区内の東京メトロの駅構内で、20代の女性駅員に後ろから抱きつき、胸を触ったというもの。「終電を逃し、むしゃくしゃしていた気持ちを発散させたいと思った」と容疑を認めているという。
不同意わいせつ罪は、強制わいせつ罪と準強制わいせつ罪を統合したもの。暴行・脅迫や地位利用など同意しない意思を示すのが困難な状態にさせて性的行為に及んだ場合、成立する。
朝日新聞社
大阪タワマン、7000万円強盗傷害 被害者の商談相手を逮捕 容疑で府警
2023.07.20 大阪朝刊
大阪市浪速区難波中の46階建てタワーマンションで18日、自営業の男性(62)が覆面姿の男に殴られ現金約7千万円を奪われる事件があり、大阪府警が強盗傷害容疑で、マンション内のラウンジで被害男性と商談をしていた住人の男を逮捕したことが19日、捜査関係者への取材で分かった。府警は住人の男が覆面の実行役と共謀し、マンション内に招き入れたとみて背後関係を詳しく捜査するとともに、逃走した実行役の行方を追っている。
事件は18日午後2時半ごろ発生。マンション29階のラウンジで、男性が住人の男と暗号資産(仮想通貨)に関する商談をしていたところ、覆面姿の別の男が入ってきて「金を出せ」と脅迫。男性は催涙スプレーのようなものをかけられ、頭を殴られた上、商談にあたって用意していた現金を奪われた。男性は軽傷。
府警によると、実行役の男は身長175~180センチぐらいで、上下黒色の服を着用していた。
産経新聞社
ルフィ事件、幹部逮捕 京都の強盗指示した疑い
2023.06.29 東京夕刊
京都市の時計店で2022年5月に起きた強盗事件を滞在先のフィリピンから指示したとして、警視庁は29日、住所不定、職業不詳のa容疑者(39)=窃盗罪で起訴=を強盗容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
a容疑者は、フィリピンを拠点に18年11月ごろ~20年6月ごろ、60億円以上の被害を出した特殊詐欺グループの幹部とされる。今年2月に日本に移送され、その後に特殊詐欺の窃盗容疑で4回、逮捕・起訴された。
グループ幹部が強盗容疑で逮捕されるのは初めて。22年5月~23年1月には、闇バイトで集められたとみられる人物の強盗事件などが日本各地で起きていた。警視庁、京都府警、山口、広島、千葉の各県警は14日付で合同捜査本部を設置し、これら事件との関連についての捜査も本格化させる。
捜査1課によると、a容疑者はSNSで集めた20~40代の男女3人=いずれも強盗罪で起訴=らと共謀。22年5月2日午後3時15分ごろ、京都市内の時計店で従業員にハンマーを振り上げるなどして脅迫し、商品ケースから高級腕時計41点(計約6900万円相当)を奪った疑いがある。
事件では、奪われた時計のうち11点を換金役に渡すために岐阜県から東京都に運んだとして、無職のa被告(22)が盗品等運搬罪で起訴された。a被告は22年5月11~13日、時計の換金分などを含むとみられる約100万円をa容疑者名義の口座に振り込んだとして、組織犯罪処罰法違反罪(隠匿)でも起訴されている。
a被告は、「フィリピンにいる『ルフィ』からSNSで指示を受けた」と供述。京都の強盗事件に関与した疑いがある別の複数の人物も同様の趣旨の説明をしたといい、一部のスマートフォンに「ルフィ」を名乗る人物から指示を受けた形跡があることも判明していた。
捜査1課は、a容疑者が「ルフィ」を名乗り、フィリピンからスマホなどで事件を指示したとみている。
朝日新聞社
同居2女性脅迫疑い 男逮捕、精神的に支配か 大津北署 /滋賀県
2023.06.29 大阪地方版/滋賀
同居の女性2人を「蹴り殺すぞ」などと脅したとして、大津北署は28日、大津市本堅田2丁目の設備業、a容疑者(43)を脅迫容疑で逮捕し、発表した。a容疑者は女性計3人と同居しており、署は精神的に支配していたとみて調べている。
署によると、a容疑者は5月9日午後3時40分ごろ、大津市内の自宅で、同居する37歳と36歳の女性2人に対し「何年、何にもせんと食わしてもらいよるんや」「蹴り殺すぞ、こらぁ」などと怒鳴り、脅迫した疑いがある。「記憶にあります」と容疑を認めているという。
大津北署は5月19日、同居する別の26歳の女性に対する傷害容疑でa容疑者を逮捕し、6月8日に同容疑などで再逮捕していた。
a容疑者は、37歳の女性とは約16年前、36歳の女性とは約11年前から同居。2人は事務員として働き、月に計25万円ほどを生活費として受け取っていたという。26歳の女性とは約4カ月前から同居していたという。
5月17日、26歳の女性が大津北署に「男から暴力を振るわれている。逃げ出しても捕まる」と電話で相談。警察官がa容疑者の自宅を訪ねると、女性は「大丈夫、何もされていない」と話したという。自宅には37歳と36歳の女性もいた。
a容疑者が傷害容疑で逮捕された後も、県警の調べに女性らはおびえた状態だった。37歳と36歳の女性は「これまで暴力を受け、逃げ出したら脅され、連れ戻された」と話した。自宅に外から鍵はかかっていなかったが、a容疑者に精神的に支配されている状況だったという。
朝日新聞社
不同意性交罪に改称 要件8項目に明確化/時効延長 改正刑法成立
2023.06.17 東京朝刊
性犯罪の規定を大幅に見直す改正刑法などが16日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。強制性交罪と準強制性交罪を統合し、名称を「不同意性交罪」に改め、成立要件の明確化を図った。
現行法では、暴行や脅迫を用いた性交は強制性交罪、酒を飲ませるなどして「心神喪失・抗拒不能」にさせれば準強制性交罪を適用する。だが、被害者の抵抗が「著しく困難」でなければ成立しないと解釈され、無罪も出ていた。
改正法では、「暴行・脅迫」に加え、「恐怖・驚愕(きょうがく)」「地位利用」など8項目を例示。性的な行為に同意しない意思の「形成」「表明」「全う」が困難な状態にさせることを要件とした。
公訴時効は、不同意性交罪は10年から15年に延長。18歳未満で受けた被害は、18歳になるまでの年月を加えてさらに時効を遅らせる。性行為に同意するかを自分で判断できるとみなす「性交同意年齢」は、刑法が制定された明治時代から13歳だったが、16歳に引き上げる。16歳未満との性行為は、同意の有無にかかわらず、処罰される。
わいせつ目的を隠し、16歳未満を懐柔して会うように仕向ける「性的グルーミング」を処罰する規定を新設。性的な部位や下着の盗撮などを処罰する「撮影罪」を盛り込んだ新法も成立した。付帯決議には、法改正の周知を徹底し、特に学校での性教育を充実させるよう求めることなどが盛り込まれた。
■「声上げた人、いたから」
「被害を受けた人や、その苦しみを理解してくれた人が声を上げてくれた。その声が届いた」
10代で父から性暴力を受けた山本潤さん(49)は、参院で成立した改正刑法などを評価した。
山本さんは2017年、性暴力被害者らと一般社団法人「Spring」を設立。法改正を訴えてきた。
Spring理事の寺町東子弁護士は、付則に「5年後の見直し」が盛り込まれたことに触れ、「今後、社会の認識がどう変わっていくかによって、さらなる見直しの有無が決まる」と述べ、社会への理解促進や啓発の重要性を指摘した。
国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」副理事長の伊藤和子弁護士は、「同意しない意思」が明記されたのは「重要な前進」と受け止めた一方、「『不同意性交罪』を名乗る以上、名ばかりではいけない。適切な運用がされるよう監視していきたい」と話した。
一方、改正案の閣議決定以降、埼玉や大阪などの弁護士会は、不同意性交罪の成立要件に懸念を示す会長声明を発表。例えば「地位利用」について「非常に広範な場合を含みうるもので、要件として不明確」などと指摘した。埼玉弁護士会の小木出(おぎいずる)副会長は「要件が拡大解釈されないよう、慎重で丁寧な捜査・審理が求められる」と話した。
工事の仲介業者脅迫 容疑で暴力団員逮捕
2023.05.31 東京朝刊
解体工事に絡み男性を脅したとして、警視庁暴力団対策課は30日、暴力行為等処罰法違反の疑いで、指定暴力団住吉会系組織幹部のa容疑者(64)=埼玉県戸田市=を逮捕した。暴対課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀し、令和2年12月10日、自宅で工事仲介業者の社員だった50代男性を「工事を早くしろ。早く終わらせねえとぶっ殺してそこの庭に穴掘って埋めるぞ」などと脅迫したとしている。
暴対課によると、男性は都内の集合住宅2棟の解体工事を巡って、工事を中断しようとしていたところ、a容疑者らから脅迫を受けたという。暴対課は詳しい経緯などについて捜査している。
産経新聞社
加担経緯「闇バイト」3割 指示役から脅迫、2割経験 摘発の少年
2023.05.25 東京朝刊
特殊詐欺グループの末端とされる受け子やかけ子を巡っては、摘発のリスクが高く、指示役らが「使い捨て」にしている実態も指摘される。こうした中、警視庁は24日、昨年1年間に特殊詐欺の実行役として摘発した少年153人の実態調査を公表。約3割が交流サイト(SNS)の「闇バイト」に応募していることなどを明らかにした。
調査結果によると、犯行への加担の経緯については最多が「友人の紹介」で39・9%だった。「先輩の紹介」も20・3%で、人間関係からの誘いこみが約6割を占めていた。
SNSは28・8%で、その勧誘では《1週間で50万円稼げるバイトあります》と高収入をうたう文言も確認された。受け子などについての認識は、88・2%が「詐欺と認識がある」と回答。「警察に捕まる危険はあるが、1回だけなら大丈夫」などと安易に考えていた少年もいたとする。
一方、グループから抜けられないように指示役から脅迫を受けていたとする少年も21・6%いた。「どこで生まれ、家族が誰かまで知ってんだぞ」などと脅されていたという。
警視庁は、こうしたSNSでの応募を減らす「#BAN(バン)闇バイト」を展開。公式ユーチューブで注意喚起動画を公開するなど啓発に力を入れているほか、闇バイトなどに関するSNSの削除要請や警告を今年は4010件実施。生活安全総務課の総崎由希課長は「甘い言葉は疑うようにしてほしい」と呼び掛けている。
産経新聞社
車に豚の生首置く 暴力団幹部を脅迫の疑いで逮捕 大阪
2023.05.11 大阪朝刊
暴力団からの離脱を巡る騒動を仲裁しようとした男性の車に豚の生首を置き、脅したとして、府警捜査4課は10日、脅迫の疑いで、指定暴力団東組幹部、a容疑者(56)=大阪市西成区山王=を逮捕した。認否は明らかにしていない。豚には赤色の液体が付着、目にはナイフが刺さっていたという。
逮捕容疑は共謀し、昨年6月13~14日、熊取町と泉佐野市の駐車場で、男性が使う車のフロントガラスに豚の生首を置き、脅迫したとしている。
a容疑者は指示役とみられ、府警は昨年11月、脅迫などの疑いで実行役の組員ら5人を逮捕。捜査関係者によると、東組では別の幹部の離脱で内紛があり、男性は同2月ごろから仲裁役を務めていたという。
産経新聞社
性的暴行疑い、元芸人逮捕 マッチングアプリで出会う 容疑否認
2023.05.09 東京夕刊
マッチングアプリで知り合った女性に睡眠作用のある薬物を飲ませて性的暴行を加えたとして、警視庁は、舞台監督のa容疑者(40)=東京都豊島区=を準強制性交容疑で逮捕し、9日発表した。a容疑者は「ガッツ」の名で活動していた元芸人。「無理やりでなく、同意だった。薬も事前に伝えてから飲んでもらっている」と容疑を否認しているという。
池袋署によると、a容疑者は昨年5月、自宅で、20代女性に睡眠作用のある薬物を混ぜた飲み物を飲ませてもうろうとさせ、性的暴行を加えた疑いがある。署は、使われた薬物はa容疑者自身に処方された精神安定剤だとみている。
a容疑者は別の女性にも同様の行為をしたとしてすでに逮捕されており、その際に押収された携帯電話に今回の事件の様子を撮影した動画が記録されていたという。女性の身分証の写真も保存されており、a容疑者は事件後、「名前も知っているし、裸の写真も撮っているからもう一度会わないとさらすぞ」と女性を脅迫していたという。
朝日新聞社
銀座時計店に覆面強盗 男4人、別の侵入容疑で逮捕 夕方目撃多数
2023.05.09 東京朝刊
8日午後6時15分ごろ、東京都中央区銀座の高級腕時計ロレックス専門店「クォーク銀座888店」に覆面姿の3人組の男らが押し入り、店内にいた30代の男性店員にナイフのようなものを示し、「伏せろ、殺すぞ」などと脅迫。バールのようなものでショーケースを割り、腕時計などを奪って逃走した。店員にけがはなかった。警視庁築地署は強盗事件として男らの行方を追っていたが、赤坂署が関与したとみられる男4人の身柄を確保し、別の建造物等侵入容疑で現行犯逮捕した。
築地署によると、奪われた腕時計の数は不明だが、100点を超えるとの情報もあり、確認を急いでいる。男らは時計などを奪った後に、白いワゴン車に乗り込んで逃走。赤坂署管内で同署員が車両を発見、近くにいた男4人の身柄を確保した。
目撃者が撮影した動画によると、男らは黒ずくめの服装に覆面姿、店内を動き回るなどし、ガラスが割れる音などが聞こえた。店を出た3人はカバンのようなものを抱えて走り、近くに止めていた白いワゴン車に乗って逃走。当時、付近には多くの通行人がいた。
産経新聞社
知人女性を脅迫、ヤンキー先生停職 兵庫県教委処分
2023.03.29 大阪夕刊
兵庫県教育委員会は、通信アプリ「LINE(ライン)」を利用して知人女性への脅迫を繰り返したとして、県立龍野北高校(同県たつの市)のa教諭(58)を停職6カ月の懲戒処分にした。a教諭は事実を認め、依願退職した。いずれも28日付。
県教委などによると、令和3年4月~4年5月、知人女性(29)にラインで「地獄に道連れじゃ」「必ず恨み倒したる」などとメッセージを送り、脅迫した。a元教諭は「教師として愚かなことをした」と話しているという。
a元教諭は「ヤンキー先生」と呼ばれテレビ番組に出演するなどしていた。
産経新聞社
特殊詐欺実行役6割は若者 「インスタ映え」潜む闇バイト
2023.03.25 東京朝刊
■SNSで「簡単な仕事」/メッセージ消滅アプリ/身分証送らせ後で脅迫
「闇バイト」を巡る警視庁の分析からは、交流サイト(SNS)を通し、犯罪グループ側が、あの手この手で、若者らを実行役として犯罪行為に引き込んでいく実態が、改めて浮き彫りになった。
《運搬してくれる方お願いします》《タタキ、受け子(UD)などリスク高いものとは無関係です》
若者らが多く利用している交流サイト「インスタグラム」には、影響力のある有名人らの投稿や、反響を狙った「映える」写真の投稿に交じり、犯罪グループのものとみられる「誘い文句」も確認される。警視庁によると、特殊詐欺や強盗の実行役募集の主流はツイッターだが、インスタを利用した募集もあるという。
社会的な知識が乏しい若者らを実行役に多く引き込もうとする狙いもあるとみられ、警視庁が今回公表した令和4年に特殊詐欺で摘発された者に占める10~20代の割合は6割を超えていた。
2月に札幌市の貴金属店で計約1700万円相当の腕時計などが盗まれた事件で、逮捕された16歳と19歳の男子高校生も闇バイトに応募していた。昨年12月に東京・渋谷の貴金属店でネックレスなど約270万円相当が盗まれた事件など16件に関与した少年グループの1人も「インスタの闇バイトに応募した」と供述している。
《荷物や書類を受け取り運ぶだけの簡単な仕事》《ハンドキャリー》。SNSでは、犯罪に関わる直接的な文言を避けて、若者らを引き込んでいる実態もあるという。
応募してきた若者らには「テレグラム」や「シグナル」といった一定期間が経過するとメッセージが自動的に消去される通信アプリを携帯電話に入れるように指示。その上で運転免許証などの身分証の画像を送らせることが多いとする。
警視庁は「仕事の指示をメッセージが消えてしまうアプリでするのは、怪しいと思って」とし、若者らに警戒を促している。
グループは身分証で個人情報を握り、若者自身や家族への危害をにおわせて脱退を防ぎ、次々と犯行を指示するとされる。警視庁生活安全総務課の総崎由希課長は「やめたくても抜けられず、深みにはまるケースが目立つ」とし、関与した場合は早めに警察に相談するよう呼び掛けている。(橘川玲奈、内田優作)
産経新聞社
女性を脅迫容疑、経産省職員逮捕 わいせつ文書送る /新潟県
2023.03.17 東京地方版/新潟
わいせつな内容の文書を勤務先に送りつけるなどし40代女性を脅したとして、県警は16日、経済産業省関東経済産業局の課長補佐、a容疑者(47)=千葉県船橋市山手2丁目=を脅迫の疑いで逮捕した。a容疑者は調べに容疑を否認しているという。女性から交際を断られていたといい、県警は逆恨みしたとみて調べている。
西蒲署などによると、a容疑者は2月6日ごろ、わいせつな内容を書いた文書などを女性の勤務先に郵送したうえ、8日ごろにも、女性の勤務先に関わる複数の関係先に同様の文書を送った疑いがある。調べに対し、「文書は書いたが、郵送はしていない」と供述しているという。
ガーシー氏の逮捕状請求 著名人を常習脅迫容疑
2023.03.16 東京夕刊
動画投稿サイトで著名人を繰り返し脅迫する内容を配信したなどとして、警視庁は16日、元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)氏(51)について、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで逮捕状を請求した。捜査関係者が明らかにした。
ガーシー氏は昨年7月の参院選で当選したが、国会への欠席を続けたとして15日に除名処分が決定。原則として国会会期中に逮捕されない国会議員の資格を失っている。
捜査関係者によると、ガーシー氏は昨年2~8月、動画投稿サイト「ユーチューブ」上で著名人ら3人の名誉を傷つけることをほのめかして脅迫したほか、3人のうち1人に対しては同サイト上で事業活動を終了するよう強要したなどの疑いが持たれている。
逮捕状を取得すれば、警視庁は警察庁を通じて国際刑事警察機構(ICPO)に働きかけてガーシー氏を国際手配するほか、ガーシー氏に旅券返納命令を出すよう外務省に求める方針。旅券法は、逮捕状が出された者に対し、外相か領事官が旅券の返納を命じることができるとしている。
ガーシー氏は「暴露系ユーチューバー」として芸能界などの「裏話」だとする動画をサイトに投稿。これに対し、中傷を受けたとする複数の著名人からの告訴を受けた警視庁は昨年末、ガーシー氏に事情聴取を要請し、今年1月には常習的脅迫や名誉毀損(きそん)などの容疑で関係先を家宅捜索した。
捜査関係者によると、選挙期間中からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに出国したままのガーシー氏は、国外にいることを理由に事情聴取に応じず、動画で告訴人らへの中傷を繰り返しているという。警視庁はこうした事情から「逃走、証拠隠滅のおそれがある」として逮捕状の請求に踏み切った。(山口啓太、高嶋将之)
朝日新聞社
因縁をつけ脅迫、高級車など強奪 容疑で29歳男を逮捕
2023.03.16 東京朝刊
都内の会社役員の男性に「詐欺をしている」などと因縁をつけ、現金や高級外車を奪ったとして、新宿署は強盗致傷と逮捕監禁の疑いで、住居・職業不詳、a容疑者(29)を逮捕した。容疑を認めた上で「(詐欺の)被害者のためにやった」と話しているという。
同署によると、a容疑者は動画投稿サイト「ユーチューブ」で活動。被害男性の交際相手の女(24)=強盗罪で起訴=から男性が詐欺行為をしているのではないかと相談を受け、いずれも22歳の男2人=同=を集めて男性を呼び出し、強奪に及んだとみられる。事件後はフランスなどに逃亡していたという。
逮捕容疑は男女3人と共謀し、昨年12月11日夜から12日未明にかけ、30代の男性に手錠をかけた上、ナイフを見せて脅迫。男性の自宅マンションなど4カ所を連れ回し、現金約107万円や腕時計など計17点(計約224万円)、高級外車「ランボルギーニ・ウラカン」(約2千万円相当)を奪ったとしている。
産経新聞社
1千万円恐喝容疑で4人逮捕 /山口県
2023.02.25 西部地方版/山口
(下関署発表) 22~23日、いずれも下関市内に住む無職a(52)、同村上俊介(41)、建設作業員a(57)、同a(35)の各容疑者を恐喝容疑で逮捕。昨年2月18日、下関市内で「公正証書を偽造しとんのやろ」などと30代の自営業男性を脅迫し、同月22日までに計1千万円を脅し取った疑い。4人の認否は明らかにしていない。
朝日新聞社
脅迫容疑の教諭、不起訴 /兵庫県
2023.02.23 大阪地方版/兵庫
神戸地検姫路支部は22日、知人女性にLINEでメッセージを送り脅したとして脅迫容疑で逮捕された県立高校教諭の男性(58)について、不起訴処分(起訴猶予)とした。
朝日新聞社
元交際相手を脅迫した疑い /福岡県
2023.02.18 西部地方版/福岡
(中央署発表) 17日、住所不定の自称アルバイト、a容疑者(24)を脅迫の疑いで逮捕。「話し合いの場を設けることができると思った」と容疑を認めているという。16日午後5時45分ごろから午後10時ごろまでの間、元交際相手の20代女性に、スマホからアプリのメッセージで「マジでお前殺してやるからな」などと送り、脅迫した疑いがある。
朝日新聞社
岡崎署長を「殺す」と書き込んだ疑い /愛知県
2023.01.28 名古屋地方版/愛知
岡崎署は27日、岡崎市伊賀町3丁目の自称会社役員、a容疑者(57)を脅迫の疑いで逮捕し、発表した。「やっていません」と容疑を否認しているという。署によると、a容疑者は21日午後、県警本部のホームページに「役立たずのバカ署長を殺してやる」などと書き込んで、岡崎署長や署員を脅した疑いがある。
朝日新聞社
勤め先脅迫疑い、56歳教諭を逮捕 「休みたいと思った」 /奈良県
2023.01.27 大阪地方版/奈良
自らが勤める大和高田市立高田商業高校(同市)に脅迫電話をしたとして、県警は25日、奈良市朱雀4丁目の同校教諭、a容疑者(56)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、「仕事に行くのがしんどくて休みたいと思った」などと話しているという。
高田署によると、a容疑者は同日午前8時ごろ、同校に「校舎の1階と3階と体育館辺りに爆薬あるかもしれんぞ、午前中くらいで終わらないと、危ないかもしれんぞ、それだけだ」と電話して、業務を妨害した疑いがある。
同校からほど近い公衆電話の周辺に設置されていた防犯カメラに浅尾容疑者やその車が映っていた。声が似ているという学校側からの指摘もあったという。
朝日新聞社
博多駅前刺殺 ストーカー凶行なぜ防げぬ 法的対応に限界の声も
2023.01.20 大阪朝刊
■罰則引き上げ・警告なし禁止命令
逮捕された寺内進容疑者は昨年11月、川野美樹さんに対する行為でストーカー規制法に基づく禁止命令を受けていたが、その2カ月後に事件は起こった。ストーカーを巡っては、規制法の罰則の引き上げや警察の体制が強化されているにもかかわらず、殺人や傷害事件に発展する例は後を絶たない。識者は「リスクの高い加害者に法的対応だけで対処するのは難しい」と指摘する。
規制法は、埼玉県桶川市で起きた女子大学生刺殺事件を契機として平成12年に施行。つきまとい行為や待ち伏せを繰り返す人については、被害者からの申し出を受け、警告や禁止命令を出すことが可能となり、悪質な場合は摘発できるようになった。
ただ、対象行為は限られており、実際に禁止命令が出されるハードルは高かった。24年には神奈川県逗子市の女性が元交際相手に殺害される事件が発生。25年には東京都三鷹市で女子高校生が元交際相手に刺殺される事件が起こった。いずれも被害者は警察に相談していたが、禁止命令などは出されていなかった。
こうした事態を受け、26年以降、全国の警察は生活安全部門と刑事部門の連携を強化。規制法のみならず刑法の脅迫罪なども積極的に適用して被害の未然防止に努めるようになった。ある捜査幹部は「被害者からストーカーの相談を受けて捜査し、住居侵入や脅迫によって摘発するケースも多い」と話す。
さらに、規制法も対象行為の拡大や罰則の引き上げなど改正を重ね、警告なしで禁止命令を出せるようになった。このため、28年に全国で173件だった禁止命令等の件数は、令和3年には過去最多の1671件に上るなど急増している。
ただ、禁止命令が出されても、被害者が殺害されるケースは相次ぐ。3年11月に北九州市で女性が殺害された事件では、逮捕された元交際相手の男につきまといなどの禁止命令が出ていた。
捜査幹部は「捜査機関が加害者の動向を常時確認するには限界がある」と話す。安全を確保するためには被害者も引っ越しや勤務先を変えるなど安全な場所に避難することが有効だが、「家族がいるようなケースでは、なかなか説得が難しい」(捜査幹部)のが実情だ。
警察庁によると、全国の警察が受けたストーカーの相談は近年、2万件前後で推移。立命館大の広井亮一教授(司法臨床)は「リスクの高いストーカーは、禁止命令といった法的対応だけでは被害を防げない」と指摘する。ストーカーは依存性といった心理面の問題を抱えていることに加え、法的対応を受けることで動揺して不安を強めたり、逆恨みしたりする恐れもあるという。
広井氏は「法的対応だけでなく、臨床心理士の面談など加害者の心の問題にアプローチする仕組みを構築しなければ、根本的な解決にはならないだろう」としている。
産経新聞社
大阪のマンションで女性から500万円強奪 男1人逮捕、3人逃走
2023.01.20 大阪夕刊
20日午前2時10分ごろ、大阪市天王寺区生玉町のマンションで、自営業の女性(31)の部屋に男4人が押し入り、現金500万円やパソコン、バッグなどを奪って逃走した。女性にけがはなかった。
大阪府警天王寺署によると、女性が注文した出前の置き配を取ろうと玄関の鍵を開けたところ、男4人が部屋に侵入。「死にたくなければ黙っておけ」などと女性を脅迫し、自宅にあった現金500万円やバッグ、ネックレス、パソコンなどを奪い逃走した。全員が顔を隠していたという。
同じころ、通行人男性から「覆面の男がうろうろしている」と110番があり、駆け付けた同署員が、このマンションの敷地から出てくる男4人を発見。1人を住居侵入容疑で現行犯逮捕した。
同署は、この男が強盗に関与したとみて調べるとともに、他の3人の行方を追っている。
産経新聞社
強制性交要件、反発受け修正 処罰は「同意しない意思示すのを困難にさせた場合」
2023.01.18 東京朝刊
性犯罪をめぐる刑法の規定の見直しを検討する法制審議会の部会で、事務局を務める法務省は17日、昨年10月に示した試案のうち、強制性交罪の成立要件の文言を修正する改訂版を示した。暴行・脅迫や恐怖など8項目の行為で被害者を「拒絶困難」な状態にさせた場合に処罰するとしていたが、「拒絶」を「同意しない」に言い換えた。
「『拒絶困難』では被害者に拒絶の義務を課している」という被害者側からの反発を踏まえたが、8項目を前提とした基本構造は維持した。「意思に反して」という点だけで処罰する「不同意性交罪」とは異なり、法務省は処罰範囲は変わらないと説明する。一方、専門家からは「立証ハードルは下がる可能性がある」との指摘も出ている。
現行の刑法では「暴行・脅迫」を用いれば強制性交罪、酒や薬を飲ませて「心神喪失・抗拒不能」にすれば準強制性交罪となる。「被害者の抵抗が著しく困難」でないと成立しないと解釈され、基準のあいまいさから無罪判決が相次いだ。
部会の議論を踏まえて法務省が昨年10月に出した試案では、両罪を統合。処罰範囲を明確化するため、暴行・脅迫に加えて「恐怖・驚愕(きょうがく)」「地位の利用」など8項目の行為を例示し、それによって被害者が「拒絶の意思を形成・表明・実現することが困難な状態」にさせるという要件に改めた。
「形成」は長年の虐待で嫌という気持ちさえ起きない、「表明」は予想外の事態に直面した恐怖で嫌と言えない、「実現」は嫌と言ったが暴行を受けて押し切られた、などというケースを想定して盛り込まれた。
しかし、試案が示された部会では、被害者側を中心に強い反発が出た。
被害者団体の委員は「同意のない性行為が処罰対象といわれながら拒絶困難でないと認められなくなったのは納得できない」と批判した。被害者側に立つ弁護士は「拒絶困難でなければ性行為をしてもよいとの誤ったメッセージを一般国民に発する」、臨床心理士の大学准教授も「性犯罪と捉えられるべき出来事の多くが捉えられないことがない文言を望む」と指摘した。
法務省の出席者は、拒絶意思の「形成」自体が困難な状態もカバーしており、「被害者に拒絶義務を課すものではない」と答えた。ただ、さらに検討を重ね、「拒絶の意思」を「同意しない意思」に、「実現」は「全う」に修正した。
取材に法務省の担当者は「誤解を生まない分かりやすい表現にした」と説明する。一方、意思に反するだけで処罰する不同意性交罪は「内心だけの問題になり、難しい」と改めて強調。8行為を前提にした構造は堅持しており、「処罰範囲は変わらない」とする。
この日の部会では改訂版に賛成が多く、次回に要綱案がまとまる可能性がある。法務省は答申を経て23日召集の通常国会に法案提出をめざす。
■「不同意性交罪にすべきだ」
「被害当事者や支援者の声が届いたのかなと思う」。国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」の中山純子弁護士は「拒絶」に代わって「同意しない」という文言が入ったことを評価する。
ただ、「同意しない意思の全うが困難な状態」が何を指すのかあいまいと指摘。「嫌だと言ってもしつこく迫られ、諦めた場合などが入るのか。明確に説明する必要がある」という。
一方、千葉大学の後藤弘子教授(刑事法)は「成立要件の基本構造は変わっておらず、意に反する性行為を処罰する不同意性交罪の規定とはなっていない」とし、「欧米と比べ、相変わらずの日本の後進性を示す内容だ」と批判する。
被害者らによる一般社団法人「Spring」の佐藤由紀子代表理事は「メッセージとして、同意のない性行為は処罰対象になることが国民に伝わるよう、せめて罪名は不同意性交罪にすべきだ」と訴えた。
■立証ハードル、下がる可能性
元裁判官の水野智幸・法政大法科大学院教授の話 明確化された8項目の行為の例示が維持され、客観的な認定がしやすくなるのは変わらない。一方、「拒絶の意思」よりも「同意しない意思」を示すのが困難だったかどうかの方が、有罪に向けた立証ハードルは下がるのではないか。
「拒絶の意思」では被害者が拒絶困難な状態だったかが着目されうるが、「同意しない意思」だと加害者の方が同意を得ていたかどうかにより焦点が移る。
不同意の性行為はダメだという社会の潮流を意識した修正だろう。
朝日新聞社
RIZIN代表から現金500万円恐喝疑い 男2人逮捕
2023.01.17 東京朝刊
総合格闘技団体「RIZIN」(ライジン)の運営会社代表から現金500万円を脅し取ったとして、警視庁暴力団対策課は16日、恐喝容疑で「中央政界社」取締役、a容疑者(34)=東京都渋谷区、職業不詳、a容疑者(59)=杉並区=を逮捕した。
逮捕容疑は共謀して昨年1月31日~2月19日、RIZIN運営会社のa代表取締役(59)に対し、「世の中に出たらまずい音声データがある。報道機関へ拡散するよう依頼を受けている」などと脅迫。現金500万円を脅し取ったとしている。
a代表側が昨年春、警視庁に被害を相談していた。警視庁の調べに対し、a容疑者は「a容疑者にお金を渡しただけ」、a容疑者は「a容疑者からの仕事の依頼として500万円を受け取っただけで恐喝したつもりはない」といずれも容疑を否認しているという。
産経新聞社
女子中学生にわいせつな行為をした疑い /東京都
2023.01.13 東京地方版/東京
警視庁は、杉並区天沼3丁目の会社員、a容疑者(29)を児童福祉法違反(淫行をさせる行為)などの容疑で逮捕し、12日発表した。「頼まれて仕方なくしてあげた」などと説明しているという。
少年育成課によると、a容疑者は昨年10月、SNSで知り合った中学3年の少女(15)が18歳未満であると知りながら、自宅でわいせつな行為をしたほか、その様子を携帯電話で撮影した疑いがある。行為後に少女から現金を要求されたが支払いを拒否し、「(行為中の)画像を拡散する」「お前が稼いで金をよこしたら拡散やめてやる」と脅迫したという。